良質なものを少量で。現代のライフスタイルに合わせたパッケージづくり
2016年4月、博多駅前に「KITTE(キッテ)」という大型商業施設ができました。ずっと行きたかったのですが、なかなか機会が訪れず…。そして、約1年が経ち、出張で博多へ行った際に、ようやく見て回ることができました。
施設内には、食品や小物の雑貨屋がたくさんあり、可愛くパッケージングされた商品が至るところで販売されています。
今回は、2Fフロアの里山商店さんで販売されていた「ドライフルーツ」のパッケージを参考に、袋の特徴と高級感を演出するフォントの使い方などをご紹介します。
ドライフルーツ
10g
350円
株式会社 ドリームファーマーズ
http://dreamfarmers.jp/
商品の小型化に対応!ミニサイズのチャック付き袋
正面が和風素材で、裏面がやわらかい蒸着素材。そして、マチ(底)の部分が透明になったチャック付きの袋です。保存が効くので、一人暮らしの女性や小さいお子さんのおやつなど、少量でも一度で食べきらないものの包装におすすめです。
なんといってもこの袋の特徴は、サイズです。わずか10gのドライフルーツがぴったり入る容量で、かなり小さいです。内容量が多くても賞味期限内に消費しきれず、結局捨ててしまうようなことがあります。そういう時に、こいった少量サイズで販売してもらえると、お試し感覚で色々な味が楽しめます。
製造会社 | 不明 |
購入可能場所 | – |
商品番号 | 8300 |
商品名 | – |
サイズ | 110×90+45mm(袋縦×袋幅+ガゼット) |
販売単位 | – |
単価 | – |
マット素材、黒、明朝体 ラベルで高級感で表現
正面は、長方形のラベルに商品名やイラストがデザインされています。マット材質で余分な光の反射(照かり)がないこと、明朝体で書かれた商品名やブランド名のバランス、そして中央の黒色を含む落ち着いた配色によって、全体的に高級感があります。ご紹介しているのは「みかん」ですが、他にも「ぶどう」などの味があり、オレンジ部分を紫や緑に変えてラベル展開されています。
作り手の思いや商品の特徴を載せて、消費者の心に届けよう
裏面は、袋の形状に合わせた下部が丸い、上質タイプのラベルが貼ってあり、商品名、商品の説明、食品表示、栄養成分、バーコード、そしてプラマークが印刷されています。
裏面のラベルは、食品表示だけを簡単にレイアウトしがちですが、スペースがあれば、どういった経緯で作られた商品なのか、商品にどんな特徴があるのかを、出来る限り入れましょう。この商品でいえば、私は子供が食べるところを想像したので、「信頼できる生産者を限定」や「保存料は一切使用しておりません」の文章が安心につながり、購入の決め手となりました。
文字やレイアウトの視点でみると、まず、上部に明朝体で大きく書かれた「濃縮蜜柑(ドライみかん)」の文字に目がいきます。続いて、太めのゴシック体の「ミカン(温州みかん)」の文字。そして、上から商品の説明の流れです。
明朝体の文字からは高級感が伝わってきますし、それぞれの文章の塊の間に区切り線や余白があるのでストレスなく読み進めることができます。このように、フォントの種類やサイズ、余白、区切り線などをうまく使うことで、文字も見やすく、情報がスムーズに伝わります。
食品表示は、名称、原材料名、内容量、賞味期限、保存方法、製造者の6項目。
栄養成分表示は、1袋(10g)当たりのエネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量の5項目が記載されています。
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